11月23日

●椅子で寝てしまい、深夜、目が覚めベッドに移動して寝ようとするも寝つけなくなってしまった。仕方ないので眠くなるまでテレビでも見ようとアニメ専門チャンネルにチャンネルを合わすと「すれいや〜ず」をやっていた。ここでもリナの声が林原めぐみの声質にかなり似ていたので、ひょっとしたら我が国は韓国語バージョンを作って輸出しているんじゃないだろーか?とちょっと疑う。
本編の合間に他のアニメの予告が入るが殆ど日本製アニメ。予告が流れたアニメは「ハレグゥ」「グルグル」「デジモンテイマーズ」「Gガンダム」であった。
そういえばアニメ関連でも複雑な歴史の一片があった。昨夜、風呂から上がった後に少し、テレビで「ワンピース」を見たのだが、ザジの持つ日本刀の刃の部分が真っ黒に塗りつぶされていた、最初は「あれ?鞘つけたまんま闘ってら。」と思っていたのだが鞘にしてはどうも太く角張っている。それに次回予告で口に咥えた刀も黒くなっていたので、その時にやっと「ああ、こりゃ刃を塗りつぶしたんだ」と理解した。多分、第2次大戦中の日本軍の存在が後を引きずっているんだろうなあ。
話を戻し、韓国製と思しきアニメの予告もやっていた。多分、映像から察するに「テコンドーで韓国一を目指す少年が、仲間のチビ、メガネ、デブ(withホットドッグ)、ヒロインと友情する話」だと思われる。しかしこの友達の構成は韓国も同じなのが面白い。…パクったのかもしれないけど。

●結局、あの後は目が冴えてしまい「マリみて」を読んでいる内に朝を迎えてしまった。前日の経験と2日間歩きまくった所為で痛くなった足と俺の腰の事を考え、今日の朝食はホテルのバイキングで取る事にした。カリカリベーコン、スクランブルエッグ、ハム、ケチャップたっぷりのフライドポテトにパンケーキとオレンジジュースというアメリカ人の様なメニューを選び、食べる。この2日間、香辛料たっぷりの食事だったのでオレンジジュースとパンケーキの甘味が体に染み込むよう。

●チェックアウトしてからホテルの荷物預かり所に荷物を預け、曹さんが迎えに来る午後3:30まで最後の市内観光をする事に決定。ホテルから少し歩いた所にある李王朝の王宮、景福宮(キョンボックン)を見学する事に。正面の門「光化門」の前には李王朝時代の兵士の格好をした人達が槍やら旗やらを持って整列していて、民族音楽であろう音楽が流れている。門をくぐるとでかいスピーカーが階段脇に置かれており、音楽はここから流されている。チケットを買い周りを見ると日本人だけではなく韓国の人も結構、観光にきている。暫らくすると門番をしている兵士の交代の儀式が行われた。
儀式を見た後、勤政殿、慶会楼に移動して見学。勤政殿は政を行う場所で中には玉座などが再現されている、天井も壁も装飾が施されていて美しい。慶会楼は池の中央に建てられている石造りの迎賓館で国宝との事。こんな建物で月の美しい夜に、空と池に浮かぶ月を見つつ酒を呑んだらさぞ旨かろうなあ…などと考える。吹きッさらしは少々寒いかもしれないけど。
入り口でもらったパンフレットに敷地内に国立民俗博物館があるというのでそっちの方にもいってみる事にする。中では漢民族の先史時代からの生活がジオラマで再現されている。お約束の様に薄がりの中、薄気味悪い人形が電気で一定の動きを繰り返すコーナーもあり、「ああ、こういう訳わかんない仕掛けは万国共通なのかなあ?」と何かおかしくなる。ちゃんとした国立の施設だけあり、「世界の歴史は韓国から!」というトンデモ理論は流石に書いてなかったが見ている内に、韓国人は自国の歴史、文化に高いプライドを持っている事は理解できた。

●一通り周り、親父が最後にまたロッテデパートの免税店で買い物をするというので、それじゃあ飯もそこで食うかという事になり移動。(3日間ロッテデパート行きっぱなしだよ、オイ。)
昼飯はいい加減、こってりとした料理にも疲れてきたので冷麺でさっぱり済ませようと「エイの刺身入りビピン麺」を注文。でもエイは身が固く、少々臭い。それに強烈に辛い!ビールを流し込むと舌がぴりぴりと痛むので堪らず「ムル チョム チュセヨ!(水ください)」と水をもらう。この言葉、憶えておいて良かった…。
免税店で親父が買い物を済ませたが、時間までまだ1時間半ほどあるのでホテルの近くの東和免税店に行く事に。俺はもう疲れていたので近くのコンビニでタバコと飲み物を買い、免税店外にある喫煙所で少し休憩する事にした。タバコを暫し吹かして町並みをボケ〜ッと眺めて「海外旅行ってのも悪いもんじゃねえよなあ。」とこの3日間の出来事も合わせて考える。10分も経つといい加減、寒くなってきたので中に入る。中はロッテと殆ど同じなのでそんなに面白くない。土産物売り場に「冬のソナタ」の主人公のクッションが売っていた。あとキムチ型携帯ストラップもあったが、こりゃ誰が買うんじゃいてな代物。はっきり言って罰ゲームの景品にはピッタリ。

●そろそろ時間なのでホテルへ行き、曹さんと合流。送迎車の中で「韓国はどうでシタカ?」と聞かれたので「この国の一部分しか見ていなかったけど、ものすごく活気があって楽しかったですよ。ポンテギ(蚕のさなぎ)食べられなかったのが残念だったけど。」と言うと「ポンテギなら南大門にありましたヨ。今日食べてきましタシ。」と言う。ぐわ、大失敗!「お姉ちゃんと南大門言ったんデスヨ。ポンテギ売っていたから『お姉ちゃんも食べる?』って聞いたら『そんなモン食べないワヨ!』って言われまシタ(笑)。」やはり韓国でも嫌な人は嫌なのか(笑)。
暫らく会話をしていると「あの…お仕事なんで、面倒でしょうけどキムチ店に寄りますけど言いデスカ?」と曹さん、かなり弱気な発言。そりゃそーだ、こんな財布の紐が固い日本人観光客なんて金にならないモンなあ…。ほんとケチでゴメン。中に入り、店内を物色していると出た。唐辛子チョコに高麗人参チョコ、明らかに罰ゲーム臭い一品。名物とは言え、何故にこの様なあからさまに不味くなりそうな組み合わせのチョコを作っちゃうのかなあ…。流石にこういったキワモノは買わずに、最後のお土産としてチャンジャ、ゆず茶、ひまわりの種をチョコでコーティングしたお菓子を買うと曹さんが「ありがとうございマス〜。」と言う。ほんとゴメン…。
店を出て空港へ。周りを花をつけた車が結構走っているのが目に入ったので、アレは何かと尋ねると結婚式を済ませた新郎新婦の乗る車だと言う事。「今日は日が良いので結婚式、結構やっているみたいデスネ〜。」と言い、俺に「ところで、彼女いるんでスカ〜?」と気が重い話を振ってくる曹さん。流石に両親の前では「いるにぉ〜、じろ子ちゃんて言うんだデベロ〜ン。」などとイカれたヒロポン発言をするわけにもいかないので、素直に「いません。」と言うと「頑張ってクダサイ〜。」と励まされ、えらく寂しくなる。

●空港で手続きをして曹さんとここでお別れ。次はカモになる日本人に当たって今回の分を取り返してくれ。出国手続き、所持品検査を済ませた後、チキンサンドとカプチーノで軽い食事を取る。
午後6:30。搭乗口の所で社長さん達と合流して飛行機へ。今回は遅れる事も無く予定通り出発。天候の影響があり飛行機がガクガクと結構揺れる。そんな中、トイレに入って用を足して始めると「席にお戻りください」ランプが点灯して扉をノックされ非常にあせる。席に戻り、暫らくすると着陸態勢に入り機体が揺れる。途端、左前方の席の荷物入れがガパン!と開き下にいた女の子ちゃん達が「ひゃああ!」と悲鳴を上げる。そりゃおっかないわなあ。その後、荷物も飛び出る事無く名古屋空港へ無事着陸。入国審査を済ませ荷物を受け取り、駐車場へ行き荷物を積み込む。一緒に来た取引先の方がなかなか来ないので親父が様子を見に言ってみると、他の乗客の荷物の中の何かが割れ中身がかばんに染み込み、空港職員とその事について話し合っていたという。割れたのは魚醤のような調味料なのか、茶色で生臭い臭いがした。その臭いが自宅に着くまでず〜っと車内に充満して帰りもかなり気分が悪くなった事を記しておく。

●深夜0:00頃、ようやく帰宅。お土産を冷蔵庫に移し、お茶を一杯飲んでから自室へ戻り就寝。

この3日間の初めての海外旅行は幸い鬱も出ず(というか出る暇がないほど忙しかった?)パワーをもらって返ってきた感じがします。また金を溜めて旅行に行って来ようと思います、今度はポンテギが食えると良いなあ。あと飛行機は嫌なオヤジの近くにならない事。これが一番肝心なことではないかと。

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